IRONMANは、3.8kmのスイム、180kmのバイク、42.2kmのランを連続して行うトライアスロンです。総距離は約226kmに及び、レースは早朝から夜まで続きます。
では、実際のレースはどのような順番で進み、選手は何時までに各種目を終えなければならないのでしょうか。
この記事では、IRONMANみなみ北海道を例に、スイムのスタートからフィニッシュまでの流れを、時間に沿って紹介します。
午前6時30分、3.8kmのスイムがスタート
IRONMANみなみ北海道のレースは、午前6時30分のスイムから始まります。
最初の種目は3.8kmのスイムです。選手は順番にスタートし、決められたコースを泳いで最初のトランジションエリアを目指します。
IRONMANでは、すべての選手が一斉にスタートするのではなく、少人数ずつ順番に出発する「ローリングスタート」が採用されることがあります。そのため、同じ大会に出場していても、実際にスタートラインを通過する時刻は選手によって異なります。
スイムのカットオフは午前9時20分です。選手はこの時刻までに3.8kmを泳ぎ終え、次のバイクへ進まなければなりません。
スイムからバイクへ移る「T1」
スイムを終えた選手は、水から上がってトランジションエリアへ向かいます。
スイムからバイクへの切り替えは「T1」と呼ばれます。選手はウェットスーツやゴーグル、スイムキャップを外し、ヘルメットやバイクシューズなどを身につけます。
準備を終えると、自分のバイクを受け取り、180kmのバイクコースへ向かいます。
トランジションで着替えや準備をしている時間も、レースタイムに含まれます。そのため、競技中だけでなく、次の種目へ移るまでの時間も含めて、レース全体のペースを考える必要があります。
180kmのバイクへ
T1を終えると、IRONMANの中で最も距離の長い、180kmのバイクが始まります。
選手はコースを走りながら、水分やエネルギーを補給し、次のランに向けて体力を残しながら進んでいきます。
IRONMANは、バイクを終えた時点でレースが終わるわけではありません。その後には42.2kmのフルマラソンが残っているため、バイクだけで力を使い切らないことが重要です。
また、バイク中にはパンクなどの機材トラブルが起こる可能性もあります。トラブルが発生してもレース時間は進み続けるため、選手はカットオフを意識しながら走らなければなりません。
午後5時30分、バイクのカットオフ
バイクのカットオフは午後5時30分です。
選手は午前6時30分のスイムスタートから、スイム、T1、180kmのバイクを合わせて、午後5時30分までに終える必要があります。
スイムやT1に時間がかかれば、その分だけバイクに使える時間は短くなります。そのため、それぞれの種目を単独で考えるのではなく、レース全体を通した時間配分が必要になります。
午後5時30分までにバイクを終えた選手は、再びトランジションエリアへ入ります。
バイクからランへ移る「T2」
バイクからランへの切り替えは「T2」と呼ばれます。
選手はバイクを預け、ヘルメットやバイクシューズを外します。その後、ランニングシューズに履き替え、ゼッケンや帽子などを身につけてランコースへ向かいます。
180kmのバイクを終えた直後は、脚が重く感じられ、普段のランニングとは異なる感覚になることがあります。それでも、フィニッシュへたどり着くためには、ここからさらに42.2kmを進まなければなりません。
最後の種目、42.2kmのラン
IRONMANの最後の種目は、42.2kmのランです。
通常のフルマラソンでも長い距離ですが、IRONMANでは3.8kmを泳ぎ、180kmのバイクを走った後にスタートします。
ランコースでは、エイドステーションで水分や補給食を受け取りながらフィニッシュを目指します。途中で歩きを取り入れながら進む選手も少なくありません。
IRONMANでは、42.2kmを最初から最後まで走り続ける必要はありません。走ったり歩いたりしながらでも、制限時間内に決められたコースを進み、フィニッシュラインを越えることができれば完走となります。
午前中に始まったレースも、ランの途中には日が暮れていきます。速い選手は明るい時間帯にフィニッシュしますが、完走を目指す選手の中には、夜までコースを進み続ける人もいます。
深夜0時、レースの最終カットオフ
IRONMANみなみ北海道の最終カットオフは、深夜0時です。
午前6時30分のスタートから計算すると、レース時間は最長で17時間30分となります。
選手は深夜0時までに42.2kmのランを終え、フィニッシュラインを越えなければなりません。
3.8kmのスイム、180kmのバイク、42.2kmのランを終え、制限時間内にフィニッシュラインを越えると、約226kmに及ぶIRONMANのレースが終了します。
朝6時30分から深夜0時まで。IRONMANの一日は続く
IRONMANみなみ北海道は、午前6時30分のスイムから始まります。
午前9時20分までに3.8kmのスイムを終え、午後5時30分までに180kmのバイクを走り切る。そして最後は、深夜0時までに42.2kmのランを終えなければなりません。
時計の針が進むほど、身体の疲労は大きくなります。スイムで使った時間、トランジションで使った時間、バイクで使った時間のすべてが、その後に残された時間へ影響します。IRONMANでは、速く進む力だけでなく、長い一日をどのように組み立てるかも試されます。
朝の水辺から始まったレースは、やがて夕方を迎え、選手によっては夜のランへと続いていきます。明るかった空が暗くなり、スタートから十数時間が経過しても、レースはまだ終わりません。
その先に待っているのが、フィニッシュゲートです。
3.8kmを泳ぎ、180kmを自転車で走り、最後にフルマラソンを進む。約226kmのすべてをつなぎ、深夜0時までにフィニッシュラインを越えたとき、長かったIRONMANの一日がようやく終わります。
午前6時30分から深夜0時まで。IRONMANは、三つの種目を行うだけのレースではありません。朝から夜まで止まることなく、自分の力を使い続けた先にフィニッシュがある、長い一日の挑戦です。



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